英文ライティングに特化した、実用英語を習得したい方のための学校

院長の習慣慎重2014年1月5日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
四谷校に移ってから無事Introductoryコースの修了者も輩出し、NEWS Writing Schoolも何とか年を越しました。倦まずたゆまずやっていきます。
今年もご愛顧の程。

翻訳の喜び

正月早々、アルバイトの翻訳に追われている。変わり者と思われるのであまり声を大にして言えないが、実は、結構楽しんでいる。とりわけ英訳は楽しい。昔50の手習いでピアノを習ったが(わけあって辞めた)、練習曲の楽譜を見て「えっこれ俺が弾くの?」という下腹部が重くなる感覚が、練習を重ねるうち段々自分の物になっていく過程が楽しかったが、それととても似ている。
とても英語になりそうもない企業の社長挨拶などの面妖奇怪な日本語を整理解体し(社長さんのスタッフはTOEICより日本語の勉強が必要!)世界に通じる挨拶に再構築する作業は、出来上がった時に一種の爽快感を覚える。
-誰もわかっちゃくれないが。

イギリス映画讃歌

私の映画ソースはほぼ全てNHK衛星なので、去年観た映画は私の好みというよりNHKの番組編成方針による。それでも内田けんじの「アフタースクール」是枝の「歩いても歩いても」ベンアフレックの「The Town」など大変お世話になった。以上の他に多くの秀作イギリス映画に出会えたのは収穫だった。「ブラス」「偏見とプライド」「日の名残り」「ブーリン家の姉妹」(これはハリウッドかも?)そして年末に見た「アメージンググレース」。外れが無かったなあ。柔らかい色彩の野外撮影、美男美女を揃えないキャスティング、そして何よりストーリーテリングの巧妙さ。そういえば我が崇めるデビッド・リーンをはじめ、ヒチコックもキューブリックもみんなイギリス人。やっぱり気候が陰鬱な国の人は物語を紡いで自然をしのいでいくのだろうか。「アメージンググレース」のラストの外務大臣のスピーチは英文ライティングのお手本になる見事な名文でした。

アメイジング・グレイス

 

 

院長の習慣慎重 11月17日

週刊新潮は偉い

何と言っても毎週発売するからなあ。文芸春秋だって毎月ちゃんと。穴を開けることはないのだろうか。
と、とぼけてブログ未更新約2カ月の怠慢を誤魔化す。10月からやけに身辺慌ただしく。。。気が付けばもうすぐ年末とは。

国立受講生の皆さん有難うございました。

本来はやりたくなかったのですが、あまりにサイトビジター(つまり生徒見込)が少ないためテコ入れに、
「個人の感想です」というやつを寄せていただくことになりました。快く応じていただいた国立受講生の皆様
有難うございました。無添加無修正です。(受講生の声)本当に有難い。嬉しい。もう儲からなくてもいいか。

四谷校は順調です。

生徒数以外は。受講生さんみな楽しんで学んでいただいていると、出席を見る限り、信じています。Introductoryコースも折り返しを過ぎ、厄介な冠詞や前置詞の授業を終え、いよいよ本格的な英文法の森に分け入っていく段階です。皆さん真面目なので、視界が開けるのも遠くないでしょう。問題はひとえに生徒のマーケティング。。。これは資本(広告費)との相談なので、何とか知恵を絞って。

 

 

 

 

院長の習慣慎重 9月20日

10月3日いよいよ四ツ谷にて開講!
いや、その前に、国立モニター受講生の皆様長い間有難うございました。

9月15日国立モニター講座無事終了しました。ほぼ半年20回の75分授業に全部出ていただいた方も複数名いらっしゃいました。(「あまちゃん」の通算放送時間とほぼ同じ長さです!)
感謝感謝です。で、成果はどうだったか?
勿論みなさん達者になりました。いや自然になったわけではないでしょう。芥川ではないですが、
天の下に不思議なし。結局、毎週宿題をきちんとやった方は飛躍的に書けるようになる、
という平凡に聞こえるけれど重い真理を見せていただきました。
さあ、この経験を糧に日本の真の国際化と、少々のパンとワイン代のために
10月の四ツ谷での本開講、頑張ります!

誰が為のKokkai―gijidomae

オリンピックは有難い、と思えるほど私自身はまだ恩恵はあずかっていないが、東京中を英語に塗り替えるまたとないチャンス。昔、デンマークのコペンハーゲンからノルウェーはオスロを廻る出張に行った。前者はどこでも英語の標識があって何ら困ることはなく、さすがハムレットの国と感心したが、後者は列車を降りた途端現地語の標識しかなく文字通り右往左往させられた。ノルウェーも我が国も英語の案内が少ないのは悪気ではないのだろうが、もう少し意識して国際化を生き抜く姿勢を示す必要があるのは言うまでもない。私の会社の最寄駅、高級官僚と政治家の聖地の地下鉄駅標識をKokkai―gijidomaeとして平然としている神経はオリンピックを機に一刻も早く治すべきだろう。たいしたことではない。この標識を見て途方に暮れる外国人の気持ちを想像できれば、明日にも変えられる。

The Company Men

ベン・アフレック演ずる優雅な高給営業部長、朝のゴルフを終えて出社すると待っていたのは「余剰人員だから解雇する」という人事部長からの呼び出し。さあてどうするMBA。40手前でこのご時世にほっぽりだされて同じような仕事が見つかるか?「こ、これは、お、おれ。。。?」(勿論ベンアフレックに似てると言う意味ではない)映画としての出来なんて吟味する余裕なく、元部長さんの就職活動に涙し、じわじわ迫る家計圧迫のエピソードはどんなホラーより怖い。ああ、そうなんだよなあ、とうなずきっぱなしだった。これは海の向こうの話と思える方がうらやましい。

The Company Men (2010) Poster

今月の一句 9月20日

フィレンツェの糸杉月に届かざる

糸杉と星の見える道

かの地では糸杉は死の象徴で、見渡す限りの平野に突き出た糸杉は墓標だそうである。
天に近づくためと聞いた。月は俳句では秋の季語。(絵はゴッホの「糸杉と星の見える道」)

 

 

院長の習慣慎重 8月15日 (兼 今月の一冊)

異人たちとの夏

お盆はこれである。一昨年、昨年とNHK衛星でこの映画を二年続けて観て、いずれも涙滂沱となる不覚を取った。

家庭にも仕事にも疲れた中年男(映画では風間杜夫)が12歳で死別した両親に出会って過ごすひと夏。怪奇談でも単に親恋の話でもない。人生の下り坂に入って気付く、空っぽな人生。絶対的に自分を肯定してくれる人の存在を求めるが、それが死んだ親しか思い浮かばない。むしろその切なさが響く。男はつらいね。

原作を読もうと思い立ったのは最後の浅草「今半」での別離のシーンが映画とどう違うか確かめたかったから。あの宝石のような、美しい江戸弁の会話はそのままだった。また読んでいて不覚を取った。

グーグル検索1位!

恥ずかしげもなくこのブログ更新をFBやらメールやらで友人知人にPRしていたら、じぇじぇ、塵も積もればというのか、千里の道も一歩からというのか、グーグルで「英文ライティングスクール」と検索するとなんとトップに表示されるようになった。因みに2位は日経の英文添削である。くふふ、日経に勝った。冷や汗かいて下手な俳句をさらした甲斐があったというもの。このサイトを訪れていただいた方にはただもう感謝。ありがとうございます。(まだそれで生徒の申し込みが来てるわけではないんですが)