カテゴリー別アーカイブ: 院長の習慣慎重

院長の習慣慎重 2017年8月31日

逝く夏や

今年の夏のアルバイトは某大手電機会社の東京工場でTOEICを教えている。現業の方々なので、正直、目標点はあまり高くない。ところがそのお蔭であまりテクニックに走ることなく、「本当の」英語を一から教えることが可能になり、お互い充実した勉強が出来ている(と信じている)。企業によってはかなり無理な高得点を社員に課す会社もあるが、そうなれば自ずと英語はさておき、どうやって「TOEIC」を上げるかにばかり気を取られる罠に陥る。皮肉なものである。この工場の方々、英語の理解と言う点では得点アップに血道を挙げる人達より、むしろいずれは伸びていくのではないか。いや、そうあっていただきたい。

映画熱再び

NHK衛星の映画チョイスには失望が続いている。なんでこんな映画を、しかも繰り返し繰り返し。今年はいい出会いが殆どない。ツタヤにあるのは売れ筋ばかり。悪貨が良貨を駆逐する典型例。私が観たいような(マニアックな)クラシックはまずおいていない。止む無く最近はamazonで中古DVDを購入している。60年代前半の米映画を代表する一作なのに全く観る機会がない”Hud”を購入した。やはりさすがマーチンリット。濃密。小林正樹の「上意打ち-拝領妻始末」、仏映画50年代の名作「過去を持つ愛情」も仕込んだ。比較的最近観たばかりだが「お見送りの作法」もやはり素晴らしかった。久々に「いちご白書」も観たいと思ったら日本語字幕DVDは何と絶版で、VHSビデオがあるだけ。お値段は何と16,000円だって!もう観れないのかな。

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今月の一句

夕暮れと競うが如し百日紅

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院長の習慣慎重 2017年5月27日

畏るべし神楽坂

神楽坂に教室を移して半年。授業と翻訳ばかりであまり外へ浮かれ出る時間は無いが、それでもたまに出てみると。。。この一帯の飲食店の集積といったら、田舎者の私には目が廻る。いわゆるメインの神楽坂は勿論、そこから一歩路地に入るとまあ、和食割烹焼肉中華イタリアンフレンチ鮨ラーメン、それに数えきれない数のBAR!。。。一体毎日ここで消費されるワインと牛肉とその他もろもろは如何ばかりになるのかと。いずれジャンル毎にこのブログでお気に入りの店を挙げていきたいが、果たして後何年かかったら回り切れるのか、と絶望が先に立つ。新宿渋谷恵比寿銀座六本木麻布荒木町と東京もいろいろ行ったけど、この神楽坂のグルメ密度たるや、ちょっと他に思い当るところが浮かばない。
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英検再び(或いは英語習得に関する少々の違和感)

7月もお声がかかりまた英検面接官をやることに。初めて引受けた時から感じていた違和感が少しはっきりしてきた。なんでこんなに子供ばかりなのだろう(1級ですよ!)ということへの違和感。すなわち、英語は、この子供たちのように帰国子女や、インターナショナルスクールなどの特別な初等教育を受けた人たちだけの特権になりつつあるのだろうか。私の様にフツーの家に生まれフツーに育つと英語は「憧れ」で生きていかねばならないのだろうか。能力と努力によるものなら歓迎。でも英語を環境や、まして家庭の経済的環境から派生する特権にはしたくない、とフツーの育ちの私は願う。ゆえにわがNews Writing Schoolは生真面目にフツーの環境で英語を頑張る人をサポートしたい、と思う。Come on、後天的学習者!負けるなNEWSここにあり!

今月の一句

夢覚めて薄紫の薔薇一輪

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院長の習慣慎重 2017年2月26日

今年の春はどんな春

新年ブログの更新を怠ったと思ったら、季節はもう4月生の募集になってしまい。。。翻訳に追われているのはいつものことなのですが、今年は引っ越しがあったり、米国のLIMRA(Life Insurance Research & Marketing Association)という団体の日本事務所を手伝うことになったりで、ひときわ早い時間の流れでした。皆様におかれても人生同じ春というものはありません。当校が皆さんの去年とは違う春のお手伝いを出来ればと、願っております。

追記
恥ずかしながら、2月27日の日本経済新聞一面に取り上げられました。

Amazing kids

先日また英検1級の面接試験官を委嘱されてやってきました。1日かなりの人数を面接するのですが、驚くのは7割近くが小中学生なこと。勿論皆、いわゆる帰国子女。果たしてこの傾向は好ましいのか好ましくないのか。或いは尋常なのかそうでないのか。それにつけてもさらに驚くのがその小中学生のスピーチの立派なことと言ったら!私はアニメのコナン君が目の前に現れている幻想を終始抱いてました。どうかその英語力、上手く我が国の将来に活かされますように。また我が国我が社会が上手に受け入れますように。

今月の一句

冴え返る読経の響く坂の町

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一歩はいると神楽坂は寺町なのですね。

院長の習慣慎重 2016年11月29日

神楽坂へ

2016年11月11日、思うところあって教室を住み慣れた四ツ谷(4年もお世話になりました)から神楽坂に移しました。住所は新宿区赤城元町5-1ペガサスA102になります。JR飯田橋からはちとあるのですが、東西線、大江戸線、南北線、有楽町線と4つの地下鉄が使える通学至便な場所です。特に大手町から通われる方は15分程度でオフィスから来られるのではないかと思います。えっ?でもどうして神楽坂なのか?それは、その。。。

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赤城神社から徒歩3分です。

日本副代表

Life Insurance Marketing & Research Association (LIMRA)という米国の生命保険業界団体がありまして、縁あってそこの在日副代表を新年1月から引受けることになりました。あまりNEWS以外の仕事はしたくないのが本音なのですが、まだまだ当校開発途上。霞を食べて生きてゆくわけにもいかず、こちらも頑張ることにいたします。ネクタイも買わなくっちゃなあ、というのが最初に思い浮かんだことでした。もう自営業も4年になりますので。

今月の一句

師走へと人吐き出しぬ山手線

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もう幾つ寝るとお正月。。。まであと少しありますが、頑張りましょう、ご同輩。

 

院長の習慣慎重 2016年8月31日

芸域を広げる

有難いことに幾つかお声がかかり、講義をしている大学が夏休みなせいもあって、幾つかアルバイトに手を出した。多くは企業向けTOEICの講師だが某大手新入社員向け英語研修や何と英検1級試験面接委員まで承った!これは世の中を知るとても良い機会になった。TOEICにはやけに詳しくなった。TOEICや英検の功罪についてはいつかまとめたいが、それにしても思うのは、我が「書く英語」はさて、いつになったら陽が当たる日が来るのやら。一番大事なことなのに。

逝く夏や

気が付けば8月の最終日。上述の通り貧乏暇無しでばたばたと動き回っていたので何をしていたのか記憶にない夏だ(認知症?)。ゴルフも再開したし、恒例の郡上八幡踊りに仲間と出かけたのはうれしかったがあとはさて。ああ、オリンピックがあった。何だか台風にもふりまわされた。秋は少し、味わいのある日々にしたい。

今月の一句

逝く夏やボートハウスの壁のしみ

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院長の習慣慎重 2016年5月29日

もうすぐ4周年

当校の法人登記日は2013年7月10日なのでいよいよまもなく4周年目に突入。
生徒数はコース別延べ人数では3桁を達成。授業内容も経験と改善を重ね固まってまいりました。課題は安定した収益なのですが、これがああ難しや。広告費のために働きたくはないし、広告が無ければこの小さき教室は世間に知られることもないわけで。。。ああ日暮れて道遠し。「書くのが楽しい」と言っていただける生徒さんの声だけが支えです。

オバマ大統領広島演説

スピーチ最後の方、原爆の閃光と対比させるための、日常の何気ない朝の描写を述べたくだりはスタッフの作文とは思えない。そうだとしてもそれを受け入れたオバマさんの見識に脱帽。あれが無ければ辛さだけが残る政治家の演説だったが、あれで血の通った人間の呼びかけに変わった。恐らく長く寝かせた構成なのだろう。やはり政治家には理想が必要だなあ。ところで同時通訳は3人がかりだったが、少々荒っぽかった?

今月の一句

新緑を歩めばまろき地球かな
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院長の習慣慎重 2016年3月13日

NHK英語講座リスナー,Welcome!

今月のNHKラジオ英語講座用テキストに、なけなしの費用をはたいて広告を打つことに。
シリアスラーナーのための雑誌故、読者を惑わすような広告はご法度らしく、創立3年たたない英語学校は
広告を掲載させてもらえない。当校も苦節3年、やっと広告を「許される」ことに。
さあ、NHKリスナーの皆さん、東京に二つとない「書く英語」専門校でさらに腕に磨きをかけて下さい!

私事ながら

3月と言うのは、いろいろな動きがありますね。
私もやっと子供の教育からは解放され、この4月から約1名納税者として社会に送り出します。
さらに私事ながら、4月から多摩モノレール最寄りの大学でもう一つ英語講師をやることになりました。また、縁あって日本の某大手金融機関の新入社員研修講師も仰せつかることに。ものみな動く春なのですね。

今月の一句

それぞれに空は空なり卒業子

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自分の大学の卒業式は寝坊していかなかった。
なんだか親に悪いことをした。と数十年後に悔恨。

 

 

 

院長の習慣慎重 2016年1月1日

明けましておめでとうございます

改善の余地が無いというわけではありません。それどころか講義や教材の細部に手直しすべきところはまだまだあります。しかし大きなところでは、年が明けても特に総括するところはありません。今しばらくは粛々と受講生の上達にフォーカスして行きたいと思っています。思えば我が校受講生はそう安くない金額を払って、時間を費やして我が校に来たからと言って、それだけでは特に資格が得られたり履歴書に書けたりするわけではないのですよね。「本当に」書く力がつかなければ、な~んにもならないんですよね。
お正月は、その受講生の覚悟を思い起こし、こちらも向き合う覚悟を固める機会です。

2015年、観た映画

何故か8月以降休める日が月1日(!)ペースになってしまい、”自営業の罠”にすっぽりと嵌ってしまった。従って映画どころではなかったけれどアメリカからの帰りの飛行機で観た「おみおくりの作法」にはずしりとやられた。日本でも結構映画賞を獲りそうな気配は嬉しい限り。去年は鎌倉極楽寺をぶらぶら訪ねたこともあり、「海街diary」も感慨深かった。是枝監督の会話センスはやはり巧い。頼りのNHK衛星の放映作品はあまり褒められたものではなかったが「秋日和」「秋刀魚の味」等の小津後期の作品群を再見する機会は有難かった。やはりいいねえ。現代日本から見ればこれらは心地よいSFファンタジー。SFと言えば最近地球破滅モノ映画が多過ぎる気がするが、ストーリー、演出とも「トゥモロー・ワールド」は出色だったと思う。
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2015年、俳句

一列に箒働き今朝の秋
霜月の鈍(にび)の空まで男坂
雲間より大つごもりのピアノの音

以上、先生に少し褒められた句。

 

院長の習慣慎重 2015年11月27日

英語化は愚民化

いきなりの面妖なタイトルで恐縮だが、集英社新書、施光恒著「英語化は愚民化」に痛く同感。
国語を廃止し英語を公用語化しようなんて近視眼的視野を鋭く撃つ。生き抜くために英語は必要だが、国語を疎かにすれば全ての土台が崩れてしまう。
むしろ私を含め翻訳の一端を担う人々がもっと大和言葉で外来コンセプト(非大和言葉!)の日本化
に努めなければ。それらを母国語で理解吸収した上で、翻ってツールとして英語で発信することが肝要。
思えば明治の先人は偉かった。法律も医学も科学も外来の知識思想を日本語に置き換えてくれて。
Lawを法、economicsを経済、literatureを文学。。。今では当たり前に聞こえるが、全て対応する日本語は予め存在していたわけではなく、先人の創作。大変な知的格闘だったんだろうなあ。
小学校からやるべきは英語じゃなくて俳句だろう。あくまで英語はその後の話。
自分のマーケタビリティのアイデンティティをインプットしてPRする-なんて、愚かな表現が減りますように。

今月の一句

祖母の茶やとんと置かれし蕪(かぶら)漬け

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院長の習慣慎重 2015年8月28日

 お陰様で3周年

トップページにも書きましたが、何と当校もこの10月で四谷に本拠を移してから3周年を迎えます。
(国立での試験開講から数えると3年半)。この間Introductory,Intermediate,そしてContinuing Education (Intermediate修了者限定の継続コース)の在籍者を併せると110名の方に学んでいただきました。
授業も経営も、まだまだ向上・改善の余地は残していますが、私、院長の誇りはIntroductoryに入っていただいた方の95%が次の Intermediateまで進んでいただけたこと。そんな真摯な生徒さんに励まされ、支えられた過去2年間でした。水泳の北島さんではないですが、「何 も言えねえ」です。ただただ感謝です。

今月の一句

裏路地を抜けくちなしの闇に酔う

新宿荒木町にて。