カテゴリー別アーカイブ: 院長ブログ

院長の習慣慎重 2016年8月31日

芸域を広げる

有難いことに幾つかお声がかかり、講義をしている大学が夏休みなせいもあって、幾つかアルバイトに手を出した。多くは企業向けTOEICの講師だが某大手新入社員向け英語研修や何と英検1級試験面接委員まで承った!これは世の中を知るとても良い機会になった。TOEICにはやけに詳しくなった。TOEICや英検の功罪についてはいつかまとめたいが、それにしても思うのは、我が「書く英語」はさて、いつになったら陽が当たる日が来るのやら。一番大事なことなのに。

逝く夏や

気が付けば8月の最終日。上述の通り貧乏暇無しでばたばたと動き回っていたので何をしていたのか記憶にない夏だ(認知症?)。ゴルフも再開したし、恒例の郡上八幡踊りに仲間と出かけたのはうれしかったがあとはさて。ああ、オリンピックがあった。何だか台風にもふりまわされた。秋は少し、味わいのある日々にしたい。

今月の一句

逝く夏やボートハウスの壁のしみ

「画像 野尻湖」の画像検索結果

 

 

院長の習慣慎重 2016年1月1日

明けましておめでとうございます

改善の余地が無いというわけではありません。それどころか講義や教材の細部に手直しすべきところはまだまだあります。しかし大きなところでは、年が明けても特に総括するところはありません。今しばらくは粛々と受講生の上達にフォーカスして行きたいと思っています。思えば我が校受講生はそう安くない金額を払って、時間を費やして我が校に来たからと言って、それだけでは特に資格が得られたり履歴書に書けたりするわけではないのですよね。「本当に」書く力がつかなければ、な~んにもならないんですよね。
お正月は、その受講生の覚悟を思い起こし、こちらも向き合う覚悟を固める機会です。

2015年、観た映画

何故か8月以降休める日が月1日(!)ペースになってしまい、”自営業の罠”にすっぽりと嵌ってしまった。従って映画どころではなかったけれどアメリカからの帰りの飛行機で観た「おみおくりの作法」にはずしりとやられた。日本でも結構映画賞を獲りそうな気配は嬉しい限り。去年は鎌倉極楽寺をぶらぶら訪ねたこともあり、「海街diary」も感慨深かった。是枝監督の会話センスはやはり巧い。頼りのNHK衛星の放映作品はあまり褒められたものではなかったが「秋日和」「秋刀魚の味」等の小津後期の作品群を再見する機会は有難かった。やはりいいねえ。現代日本から見ればこれらは心地よいSFファンタジー。SFと言えば最近地球破滅モノ映画が多過ぎる気がするが、ストーリー、演出とも「トゥモロー・ワールド」は出色だったと思う。
「おみおくりの作法」の画像検索結果

2015年、俳句

一列に箒働き今朝の秋
霜月の鈍(にび)の空まで男坂
雲間より大つごもりのピアノの音

以上、先生に少し褒められた句。

 

院長の習慣慎重 2015年11月27日

英語化は愚民化

いきなりの面妖なタイトルで恐縮だが、集英社新書、施光恒著「英語化は愚民化」に痛く同感。
国語を廃止し英語を公用語化しようなんて近視眼的視野を鋭く撃つ。生き抜くために英語は必要だが、国語を疎かにすれば全ての土台が崩れてしまう。
むしろ私を含め翻訳の一端を担う人々がもっと大和言葉で外来コンセプト(非大和言葉!)の日本化
に努めなければ。それらを母国語で理解吸収した上で、翻ってツールとして英語で発信することが肝要。
思えば明治の先人は偉かった。法律も医学も科学も外来の知識思想を日本語に置き換えてくれて。
Lawを法、economicsを経済、literatureを文学。。。今では当たり前に聞こえるが、全て対応する日本語は予め存在していたわけではなく、先人の創作。大変な知的格闘だったんだろうなあ。
小学校からやるべきは英語じゃなくて俳句だろう。あくまで英語はその後の話。
自分のマーケタビリティのアイデンティティをインプットしてPRする-なんて、愚かな表現が減りますように。

今月の一句

祖母の茶やとんと置かれし蕪(かぶら)漬け

写真