月別アーカイブ: 2013年4月

院長の習慣慎重 4月21日

本日の説明会ご出席の皆様有難うございました。

今日の説明会にも、まさに足元のお悪い中、6名の方にお越しいただいた。感謝。今の所は無料セッションだし、来週以降も続けていただけるかは全くわからないが、これで当初目標としていた10名体制でのスタートが切れた。

後はNEWSの提供する学習が、来ていただいた方のニーズに符合するか、日曜午前中という貴重な時間枠を3カ月に亘り惹きつける磁力を持ち続けるか、だけ。そしてその先のIntermediateコース(有料)に何割の方が。。。

まあ、「今でしょ!」とか言って人を惹きつられる役者でもないし、逆算して事を進められるほどのベテランでもないので、毎週毎週の授業と添削で受講者の予期を超えていくことを積み重ねる、そのように力と誠意を尽くす、しかない。

TOEIC VS TOEFL

自民党がTOEFL90点(120点満点)をトップ30大学卒業の要件にする提言をしたとか。英語能力のメジャメントとしてはTOEICより優れているし、TOEICに冷や水を浴びせる効果はよしとしたいが、自民党の皆さん、今のTOEFLibtで90点を取れる学生が何割いるのか見当をつけてるのだろうか。恐らくせいぜい5%で、その5%の9割は帰国、留学、ハーフ、のいずれかまたは重複だろう。90点は普通の公立高校から刻苦勉励してトップ30大学に入った人が、普通の学生生活で到達出来る点数ではない。セミプロの私が保証する。さあ今度は留学のゲーム化が始まるか。

 

院長の習慣慎重 4月11日号

4月7日の説明会にお越しいただいた皆さんには本当に感謝したい。小さな船出だが、私には大きな一歩だった。

私には看板が無い。すなわちNOVAでもCoCoでもサイマルでもない。そんな所に、如何に無料とはいえ、日曜の午前を潰して来ていただいたことは立派なコストである。その皆さんの期待にそむかないよう、14日の第1回目授業はよくよく準備したい。これまでどこにもなく、誰もやらなかった、役立つものにするつもりだ。私には看板がない。しかし、理想がある。

くぐり抜けた花水木

庭に昨年植えたハナミズキの白い花が咲いた。自慢ではないが(俳句を趣味とするものの風上にも置けないが)植物に感動したのは、これが生まれて初めてである。高校生の頃、小椋佳さんの「くぐり抜けた花水木」という歌が大好きだったが、その花が今自分の庭にある。

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その花の道を来る人の 明るい顔の不思議さに くぐり抜けてみる 花水木 (小椋佳) 今週の一句も宜しく

 

 

今月の一冊

130404_210012 歌と言えば山本潤子、本は川本三郎サンである。私にとっては。ついでに言えば映画はデビッド・リーンで、モツ煮は西荻戎(えびす)で、ラーメンは国立旭通り金芳園で。。。

川本さんの本を読むと、夏の日の軽井沢の木陰でうまあい珈琲を呑んでいるような、穏やかな気持ちになる。この「そして人生はつづく」。奥さんを亡くした後の喪失感から、静かに静かにたちあがらんとする川本さんの闘魂も垣間見え、たくさん読んだ川本さんのエッセイの中でも沁みてしまった。まいったなあ。

川本さんは若き日の蹉跌(詳しくは妻夫木聡で映画にもなった”マイ・バック・ページ”で)の吐露を抑えに抑え、何十年という歳月で見事にそれを肚でこなして来た。そんな前半生が川本さん独特の「私」という主語を極力用いない、優しい目線の文芸評論、映画評論、そしてエッセイを紡がせてきた。

実は私が(あっ、使ってしまった)この英語学校開講と言うとても金儲けになりそうもない暴挙に立ち上がったのも、そんな川本さんの静かだけども骨太な生き方に影響されたところ、無しとしない。

但し、英語を書く上では主語の明定は必須ではあるが。。。