英文ライティングに特化した、実用英語を習得したい方のための学校

開講にあたって

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開講にあたって(全文)

私の学生時代を知る者がこの開講を知ったなら、悪夢か、或いは悪い冗談ではないか、と目をこすり、耳を疑い、冷や汗を流すことでしょう。

私は帰国子女でもなければ写真のとおりハーフでもありません。仕事で英語を用いたのも32歳の時、人事異動で国際業務部というところに異動になってからです。

初めてそこでTOEICなるものを受けました。そこそこ取れるだろうと高を括っていたら500点台半ばで、危うく部内でブービーとなるところでした。

 以 来留学期間を含めて20年以上に亘り保険業界で英語を用いて仕事をすることが生業となりました。おかげで外国企業との提携交渉だとか海外でのジョイントベ ンチャーの設立だとか、自己実現の観点からは大変面白い、貴重な経験をさせてもらいました。これは殆んど英語のお蔭です。英語という付加価値が私になけれ ばそんな感慨を持つサラリーマン生活を送ることはできなかったでしょう。

 一方、矛盾するようですが、私は勤務 した外資系生保で6人の外国人社長に仕えましたが、退職する最後の最後まで英語を聞き取るのは苦手でした。正直に告白すれば2-3割は彼らが何を言ってい るのかわからず仕舞いでした。それでもなんとか勤まったのは、書くことに関しては苦ではなかったからでした。

 ビ ジネスで必要な英語は、読めることは前提として、何よりも書くことです。聞く話す、で少々コミュニケーションに劣ろうとも、文章さえキリリとしていれば何 とかなります。逆はそうはいきません。素晴らしい発音で意味のない雑談をしても書く英語がおぼつかなければ、ある程度の職位になるとやっていけません。

 外資系は勿論、日本企業でも今後ますます海外市場抜きに、すなわち英語抜きに、生きていくことは難しくなると仄聞しています。学生は学生で、外国人留学生と就活で英語力を競わなければならない。考えてみて下さい。聞く話すで英語の勝負できますか?

 今こそ、書く英語、が必要なのです。あなたが勝ち抜くために。ではどこで学びますか?

驚かないで下さい。この何でもある東京で、書く英語を教えてくれる学校を探すことはなかなか難しいのです。何故なら、公教育―高校・大学―でも民間教育でも―いわゆる語学学校―でもその講座を提供することは極めて困難なのです。何故か。

 書 く英語を教えるには添削が不可欠です。高校や大学のように多数の生徒の英文添削を毎週教師が行うことは不可能です。民間の語学学校はスケールメリットで利 潤を上げていくので「書く英語」を教えることは費用と時間がかかり割に合わないのです。その場で終わる英会話やTOEICに資源を割いた方がいい。だから 無視しています。(でも、実は書けることこそが英語の実力なので付け焼刃の試験対策より、書く英語、の方が遥かにTOEIC対策としては有効なのです!)

 決 定的なのは講師の不足でしょう。書く事=ネイティブと何故か誰もが信じ、日本人講師は眉唾と思われています。実は書く英語をネイティブに教わる必要は殆ど ありません。ネイティブらしく書く必要などどこにも無いからです。英語は英米人に向けてだけ使うわけではありません。アジア、欧州、そして全世界とつなが るための道具です。恰好をつけた英語よりも明瞭・正確・簡潔、そして力強さのある文章が大事なのです。

 ネイティブによる指導には短所もあ ります。質問が出来ないのです。なぜそこでtheが必要か。何故完了形になるのか。細かいことを即座に英語で聞けるならもとから苦労しない。それでも何と か食い下がって聞いても彼らにしてみれば母国語なので紋切り型の回答しか出来ません。しかしそれでは我々日本人に反復可能な習得にはならないのです。

英語を書く事、それは21世紀の産業の“米”です。世の中がどう変わろうと、どんな業界だろうと、欠かすことの出来ない最もベーシックな競争力の基礎なのです。企業にとっても。あなたにとっても。

NEWSが、少しだけそのお役にたてれば、と願っています。

平成25年春

英語以外。。。

趣味:ゴルフ:八王子CCオフィシャルHC13。重度の腰痛発症のためセミリタイア中。
ピアノ:ランゲ「花の歌」まで習得。発表会に出て壇上で固まってしまった記憶が癒えずセミリタイア中。
俳句:読売文化センターで岩淵喜代子先生に師事。NEWS開設準備のためセミリタイア中。
代表作 金星に歩み寄りたる夜の秋
水泳:マスターズ競泳にチャレンジ。ターンで手が壁につかず悲惨な結果に。この記憶が癒えずセミリタイア中。
酒場放浪:独りもよし、仲間ともよし。バリバリ現役活動中。

特技(?):TOEIC940(Reading495)